あなたの声





「成美!?大丈夫!?」

「う…っん」

しばらくベッドに横になっていると少しずつ楽になってきた。

「ねぇ沙希」

「ん?なに?」

「琉都は…?」

「……」

沙希は黙って話そうとしなかった。
相変わらず隣の病室は騒がしい。

「琉都君…すごい危ない状況なんだって…」

「……」

あたしは声を失った。