あなたの声





琉都が事故にあってから早いもので1週間。

何度沙希や佑樹君たちに
「家に帰ろう」と言われただろう。
何度沙希に怒られただろう。
でもあたしには琉都を助けることも出来なければ
代わってあげることも出来ない。
今のあたしに出来ることはただ琉都の側にいてあげること。
それしか出来ない。
だからあたしは一時も琉都の側を離れなかった。

食事もまともに喉を通らず、あたしはどんどん痩せていった。
そんなあたしの体に遂に異変が起きた。