病室には重い空気が流れた。
――ガラガラッ
そこに急いだような琉都のお母さんとお父さんが来た。
「琉都…っ!!」
「海都さん…」
「佑樹君に直樹君。それにみんなも…」
海都さんとは琉都のお父さんのこと。
警察署のお偉いさんで
でも佑樹君や長澤直樹とは気が合うらしく仲が良いらしい。
あたしと沙希は琉都のお父さんにペコッと頭を下げ自己紹介をした。
「…お久しぶりです」
「久しぶりだな、それがこんなところでまた会うなんて…」
「本当ですね」
あたしたちはそのまま朝まで琉都についていた。
琉都のお父さんは仕事を片付けてから再び病室に来るらしい。
お母さんは琉都の様子を時々見ながら仕事をしていた。


