あなたの声





「あ、今のって」

「え?」

「澤田琉都じゃん」

「澤田琉...都?」

「うん。女子からすごい人気だよね。入学して1日目にして早くも5人からの告白受けてるらしいよ」

「へー」

澤田...琉都。
なんか聞いたことあるよーな。
って…

「あー!!!」

「な、なに」

「昨日!あの人から間違い電話きた!」

「澤田琉都から?」

「うん、多分そう」

「へー」

沙希はそう言うと来た道を戻っていった。

「沙希どこ行くの?」

「澤田琉都のとこ」

「なんで!?」

「聞きに行くよ!」

「なんで!?」

「いいから」

「いやー」

あたしは沙希に引きずられながら
澤田琉都の元へ連れてかれた。

「ちっ」

「さ、沙希?どうしたの?」

「見失った」

「あはは。」

沙希ー?顔が...
ものすごーく怖い気が…