あなたの声





「セーフ!」

なんとか間に合った。
さすが元陸部同士。
体力はまだ残ってるね~

1限目の授業が始まるまで
あたしたちはトイレに向かった。

「あ。そういえばさ~」

「ん?」

「あたし昨日間違い電話来て~」

「うわ、めっちゃ最悪なパターンじゃん」

「でしょ?」

―ドンッ

「いった」
「いってー」

誰かにぶつかられた。

「ごめんなさい」

「いや俺こそすいません」

その男の子は謝るとまた
友達のところに戻っていった。