「…おやすみなさい。」 ラジオのスイッチを 切って呟くあたし。 君の甘い声の 余韻にひたって、 馬鹿みたいにしあわせになるの。 「おやすみなさい。」 ああ。ラジオから優しく響く だいすきなその声は、もう あたしにむけられたものなんかじゃない。 あなたの仕事は たくさんの女の子を しあわせにすること。 すきなひとがたまたま ゛アイドル゛だった、 たったそれだけのよくある話___。