あのパーティーから約3ヶ月経った。

あれからは、岡崎くんとは口をきいていない。
というかきけない。

だって…

こないだのパーティーであんなに酔って…
なんであの時お酒なんて飲んだんだろう…

まあ、過ぎたことだから考えない。

そして今日は、久々のOFFになった。
たまの休みだから、たっぷり寝よう。
一度起きた身体をベッドに横たわらせて
寝息をたて始めたその時…

「魔法をかけてくwork in the runway…」

西野カナのFANTASYに設定してある
携帯の着メロが軽やかに流れ出した。

「はいはいはい…
もしもし?川口ですが。」

「おう!久しぶりだな!
俺のことわかるかぁ〜?」

「雄…?なの?」

「のんちゃん♡今日忙しいかな?」

「えっっ?なんで?なんか約束してたっけぇ?」

「今日は日曜だから、デートでもしないかなぁ…
と思ってさ…急だよな。ゴメン!
また今度な!」

デートっっ!
こんなお誘いは断るわけない!

「行く行くぅぅ♡どこ行くの?」

「俺ん家来るかぁ?」

「じゃ、そうするね!10時くらいにはつくよ。」

「分かったよ〜。じゃあ、後でな!」