彼はそう言うと
満足げな笑みを浮かべて
「そろそろ移動するかぁ‼」
と教室を出て行った。
あたし達はというと
あの先生のマイペースさには着いていけず
しばらく呆然としてから
遅刻じゃねという誰かの声で動きだした。
体育館に移動する途中に
隣のクラスの前を通った。
隣のクラスの担任は温かそうな
ほんわかした女の先生だった。
私はどうも
男の先生が苦手だ。
というよりかは
男の人が苦手だって言った方がいいと思う。
自分とは違う性別ってだけで
なんだか扱い方が分からない。
基本は
男子とも話さないし
第一男の人を避けて生きてきた。
なんか怖いから。
だから友達のノロケ話しを聞くのも
少し引き気味になってしまう。
彼氏とか好きな人とか
まずありえない。
だからちょっぴりだけ
隣のクラスに憧れた。
そして今は
隣で愛美が
「あたしホンキで先生オトそっかなぁ~」
なんて夢のまた夢のようなコトを言ってる。
すると
後ろから肩を叩かれた。
反射的に振り返ると
見たことのない男子が立っていた。
そしてその男子はあたしの前に何かを差し出して
あたしが受け取ると
スグに去って行った。
手のひらを見ると
じっとりと汗をかいていて
その手のひらにはあたしのハンカチがあった。
満足げな笑みを浮かべて
「そろそろ移動するかぁ‼」
と教室を出て行った。
あたし達はというと
あの先生のマイペースさには着いていけず
しばらく呆然としてから
遅刻じゃねという誰かの声で動きだした。
体育館に移動する途中に
隣のクラスの前を通った。
隣のクラスの担任は温かそうな
ほんわかした女の先生だった。
私はどうも
男の先生が苦手だ。
というよりかは
男の人が苦手だって言った方がいいと思う。
自分とは違う性別ってだけで
なんだか扱い方が分からない。
基本は
男子とも話さないし
第一男の人を避けて生きてきた。
なんか怖いから。
だから友達のノロケ話しを聞くのも
少し引き気味になってしまう。
彼氏とか好きな人とか
まずありえない。
だからちょっぴりだけ
隣のクラスに憧れた。
そして今は
隣で愛美が
「あたしホンキで先生オトそっかなぁ~」
なんて夢のまた夢のようなコトを言ってる。
すると
後ろから肩を叩かれた。
反射的に振り返ると
見たことのない男子が立っていた。
そしてその男子はあたしの前に何かを差し出して
あたしが受け取ると
スグに去って行った。
手のひらを見ると
じっとりと汗をかいていて
その手のひらにはあたしのハンカチがあった。


