いよいよ
楽しみ?に待ったパーティが
開始した。

主役の根室さんが
ゆっくりと壇上に現れ
あいさつをした。

その間にも、続々と
お客さんが入って来る。
しかも、年齢層もすごい。
お金持ちっぽい
中年のおじさんや
まだ若いイケメン♡
様々だ。

長かったあいさつも終わり
根室さんは
すぐにこちらに向かって来た。

「今日まじでありがとな。
ゆっくりしてけよ!」
とみんなに笑顔を振りまき
その場から離れた。

_____私は確かに見た。
根室さんが私のポケットに
メモをいれて行ったことを。

「ちょっとトイレ!」
私は急いでトイレへ向かった。
早くメモを見たい。
でも、トイレの場所が…?

まだ一回も来たことがないから
もちろん場所なんて分からない。
長い廊下をうろうろしていると
後ろから声がした。

「乃叶さ、急いでるとこ悪いけど
場所、わかんの?」

はっとして振り向くと
にょっと立っている
慶太くんの姿があった。

「分からない…です…。」

俯き加減で
小さく答えた。
すると、私のことを見ながら
「お前は悪魔だな。」
と呟き、案内してくれた。