これから
慶太くんのバイクに乗って
根室さんの家へ行くんだけど…
彼氏でもない人のバイクに乗るのは
きが引ける。
ふたりの間に
静かな沈黙が続いた。
「じゃあ…行こっか。
乗れよ。」
そんな空気を壊したのは
慶太くんだった。
あたしは静かにうなづき
まだ一度も乗ったことのないバイクに
ぎごちなく乗った。
「ごめんね?慶太くん。
わざわざ迎えに来てもらって。」
なんとなく話しかけると
別に、と言って顔を背けた。
「ていうか、両手貸して。」
と言われたかと思ったら
あたしの両手は
一瞬にして慶太くんに奪われた。
その両手を慶太くんの腰に巻きつけて
更に自分の片手を添えた。
「ったく。
俺の腰にちゃんと掴まってろよ。」
と言って
バイクをゆっくり発車させた。
あたしの顔は
恥ずかしくて真っ赤っ赤。
その途端、急ブレーキが掛かった。
「ごめん‼
大丈夫かぁ?
って…顔真っ赤だけど?」
あたしは顔を隠しながら
「慶太くんのばかぁっっ!
恥ずかしくなるじゃんか!」
とわらいながら言った。
慶太くんのバイクに乗って
根室さんの家へ行くんだけど…
彼氏でもない人のバイクに乗るのは
きが引ける。
ふたりの間に
静かな沈黙が続いた。
「じゃあ…行こっか。
乗れよ。」
そんな空気を壊したのは
慶太くんだった。
あたしは静かにうなづき
まだ一度も乗ったことのないバイクに
ぎごちなく乗った。
「ごめんね?慶太くん。
わざわざ迎えに来てもらって。」
なんとなく話しかけると
別に、と言って顔を背けた。
「ていうか、両手貸して。」
と言われたかと思ったら
あたしの両手は
一瞬にして慶太くんに奪われた。
その両手を慶太くんの腰に巻きつけて
更に自分の片手を添えた。
「ったく。
俺の腰にちゃんと掴まってろよ。」
と言って
バイクをゆっくり発車させた。
あたしの顔は
恥ずかしくて真っ赤っ赤。
その途端、急ブレーキが掛かった。
「ごめん‼
大丈夫かぁ?
って…顔真っ赤だけど?」
あたしは顔を隠しながら
「慶太くんのばかぁっっ!
恥ずかしくなるじゃんか!」
とわらいながら言った。


