貴方の隣に生きたくて

今日の服装は
近くにできたブランドのショップで買って
まだ一度も着てない服。


あたしは
今日は気合を入れた服。


夏だから
少しだけ露出を多くした。

あたしだって
もう高校生なんだし。


そして時刻は約束の10時。

玄関の外に出て待っていると
バイクのエンジンの音が
微かに聞こえてきた。

天気は絶好の晴れ。

バイクに乗るには
少しばかり日差しが強いが
風が気持ちいいだろう。


「おう‼ おはよう。
その服…」

出逢って早くも
あたしの服を見て微妙な反応。

(げっっ。 ちょっと露出多すぎたかな…？)

そんな心配が頭をよぎったが
その心配は要らなかった。

「乃叶の私服って
思ったよりオシャレだな‼
めっちゃ似合うよな、その服。
Bestセレクションだよ‼」

意外にも大絶賛だ。

「そう？かなぁ…
でも、すっごい嬉しい‼
ありがと…」

あたしがお礼を言うと
何故か顔を真っ赤にして照れていた。