あたしの家は
細い道をくぐり抜けた所にある。


だから
何個もの路地を通り
長い時間をかけて学校へ。
うちの学校は
自転車通学制度がないから
全員が徒歩通学。


そんなこともあり
うちに友達が来ることなんて
まずない。


岡崎くん達から去った後
自分の家へ急いだ。

今日は宿題が多いから。
あはは…。


そして
家のすぐ近くに来たとき
気付いた。

_____慶太くん?


目を凝らして見てみると
玄関のすぐ横に立っている人影。


少し小走りでその人影に近寄る。


あと少しのところで
その人影はこちらを見た。


「おっっ!
よう… やっと来たか…」


意味の分からないことを言って
顔を伏せた。


「慶太くん?
何でここにいるの?」


この状況の一番の疑問点。