2人で同時に席に着き
息が乱れたまま見つめ合う。


愛美は携帯を構い始めた。


そして
愛美が送信し終わると同時に
あたしの携帯に着信が1件届いた。


周りに気付かれぬよう
音を立てずにそっと携帯を開くと


< 愛美>

と表示されていた。



愛美を見ると
楽しげにこちらを見ている。
愛美を睨み付けながら決定ボタンを押す。

すると
なかなかメールを見ようとしないあたしに
痺れを切らせたのか
目で指図してきた。


渋々画面を見ると


[後でアイスおごってね!
のあがあんなとこに突っ立ってたから
遅刻しそうになったんだからねぇ‼
責任取れよ (笑)]


なんて偉そうな文章が
送りつけられていた。


そして

[わかりましたよ!
帰りね……
さっさと帰って愛美から逃げよっと]


と返信した。