楽しかった思い出が、走馬灯のように脳裏によみがえる。 もう戻らない日々。 失われてしまった日々。 私が、壊してしまった日々。 『私の親友は、一人だけでいいから』 そう言った梓の瞳には、いっぱいの涙が溜まっていた。 あのとき、梓の頭には、なにが浮かんでいたのかな。