_______バンッ!! 背中に衝撃を受けて、廊下に膝をついた。 何を投げられたのかと後ろを振り向くと 、そこには…可愛いクマのキャラクターがプリントされた筆箱。 その持ち主は、泣きながら…歪んだ笑顔で、私を見下していた。 「……ねえ、ヒカリ… レナを、返してよ………」 何か言おうと口を開いても、喉が締め付けられるように痛くて。 何も言えずに、きつく握りしめた自分の拳を見つめていた。