「ヒカリにとっての『親友』って、その程度のものだったんだよね 言いたいことも言えないような、それくらいの存在だったんだよね」 ちがう。 ちがうよ、そんなことない。 私にとって梓は、誰よりも好きな、一番大好きな、親友で… 「…レナさ、ここから死んだんだよ」 そう言って柵の下を指さす梓。 「そんな怖いこと、普通できる? ここから飛び降りるなんて…相当な覚悟がなきゃできないと思うのよ …レナにとっては、私とあんたから嫌われるのが一番怖かったんじゃないかな あの子、そういう子だから」