教室に入ると、一斉に突き刺さる視線。


気にしないふりをして自分の席につく。


かばんの中から本を取り出し、それに没頭しようと頑張るけど、空気が張りつめてるのを嫌でも感じて全然集中なんてできなかった。




「ねえ」



ばん、と勢いよく机の上に乗せられた手。


恐る恐る顔を上げると、梓が私を睨んでいた。