「…レナは、最後まであんたを信じてたんや」
その声は、震えていた。
ちらりと彼の様子をうかがうと、俯いて、きつく…拳を膝の上で握りしめている。
「あんたのために、って死んだんやで?信じられるか?自分をいじめた奴のために…」
心臓がぎしぎしと嫌な音を立てる。
彼の一言一言が、ナイフとなって私の心を突き刺した。
「あんたかて…気晴らしのつもりやったんやろ?こんくらいでレナが死ぬなんて思っとらんかったんやろ?あれくらいのことで、ってほんまは思っとるんやろ?
…確かに、レナにとってみたらただのきっかけやったんかもしらへん
でもな、そのきっかけを作ったんは…紛れもなく、お前なんやぞ」


