そこで、日記は終わっていた。 ぺらぺらとめくってもまっさらなページしか出てこない。 それがはっきりと、レナが命を絶ったことを知らしめているようで。 ぱたりと閉じると、茶色い表紙に涙が染みを作っていった。 「…ごめんな…さい…」 やっとのことで絞り出したのは、そんな陳腐な言葉。 それ以外の言葉は嗚咽としてしか口を出なかった。