気づいたら、日が傾き始めていた。
カラスが寂しそうに鳴いている。
…もう帰らないと…
でも、聞きたい。
レナのこと、もっと知りたい。
「レナはあんなことがあってからも、明るく振る舞っとった
こっちに来てからも
せやけど…
レナ、こっちに来てから、今までと比べもんにならんほど、明るくなった
…毎日のようにゆーてたんよ
親友が二人出来た、って
生まれてから一番楽しい、って…」
頭の後ろを、がーん、てなにかで思い切り殴られたような、そんな衝撃。
輝くような笑顔で家族にそのことを伝えるレナの姿が目に浮かぶ。
レナは、本当に嬉しかったんだ。
私たちと友達になれて、本当に幸せだったんだ。
そんなの、見ればわかったのに。
……なんで私は……


