に じ い ろ~Rainbow Days~







「そんで、レナは死んだ

あんたの願い通りに」



さっきまでの声と、全然違っていた。


もう油蝉の声なんて、私の耳に届かない。


彼の声だけが、耳を、身体を、突き刺した。



「あんた、すっごい思い違いしとる

レナのこと、なんもわかってへん」


「どういう…こと…?」


「レナが、転校してきた理由、一言でもしゃべったことあるか?」




…記憶の中には、ない。


思い出せるのは、ただお日様みたいに笑うレナの笑顔だけ。




「レナはな…





ずっと、いじめられてたんや」