お互い何も言わずに公園のベンチに腰掛ける。 気まずい沈黙がしばらく続いた。 …こうやって訪ねてきたってことは… あの事件について、言いたいことがあるんだろう。 唇をぎゅっと噛み締めて、膝の上の拳をより一層強く握り締める。 …どんな怒りでも受け止めよう。 きっと私はこの人のことも、深く傷つけてしまったはずだから。 何度だって謝ろう。 許してもらえるわけなんてないけど。