______ピンポーン 来訪者を告げる呼び鈴が鳴った。 …誰だろう。 私のことを訪ねる友達なんているわけがないし、親の知り合いだろうか。 だけど今、お母さんもお父さんもいないし… …私が出ないといけないのか… はあ、と再びため息を吐きつつソファから立ち上がり、玄関へと向かう。 「…はい?」 ゆっくりと扉を開けると、そこには私と同じくらいの歳の男の子が立っていた。