「亮ってさあ、かっこよくて優しくて、まるで絵本の中から王子様が飛び出してきちゃったのかなってくらい完璧超人で
なんていうのかな、高嶺の花だって思ってたんだ。最初は
…なのに、話せば話すほど…惹かれていって
あなたの笑った顔、真剣な顔、怒った顔…なにもかもが、胸が痛くなるくらい好きになってて
あなたを見ていると、世界がきらきら輝き始めたの
…未来の好きな人だもん。だめだよね、そんなの
だから諦めようって思ってた。だって、私がそれまでの自分の人生の中で一番得たものは、諦めの良さだったから
…なのにさ、だめだった
なんでかわからないけど、亮だけは諦められなかった
なんでだろうね。わかんない。わかんないけど、あなたの側にいると、私の世界は…虹色だったから、
…だから、一緒にいたいと思ったんだ」


