二人きりになった帰り道。 なんとなく沈黙が続いて、道に落ちてた小石を蹴りながら歩く。 「…ヒカリ、さ。幸せ?今」 いきなりそんなこと聞かれたもんだから、ちょっぴりびっくりした。 石を蹴って、一瞬、考えて。 「…うん。すごく、幸せ」 大きく頷いた。 青い空 白い雲 遠い太陽 風に凪ぐ原っぱ 道端に咲く花 すべてが色づいて、きらきらしている。