「________ッ藤堂!!」 ぱしん、と小気味いい音を立てて藤堂の手のひらにおさまる赤色のバトン。 藤堂はそれをしっかり握って、足を速めた。 がんばって。がんばって、藤堂。 みんなの想いを、乗せてって。 大きく息を吸い込んで、今日一番の大声で叫ぶ。 「亮ーーーーーーッ!!!いけええええええええぇぇーーーーーっっ!!!!」