青空を切って私の元へと届いたエール。 ______今の声… …今の声は… 中川くん… 「上原さーーーーん!!がんばってえええ!!!」 「いけえええぇ!!上原あああぁぁ!!!」 紛れもない、クラスのみんなの声援。 それが今、私に向けられている。 その事実だけで、誰よりも速く走れる気がした。 どこまでだって、走れる気がした。