________「上原ああああああぁっ!!がんばれええええぇぇ!!!」 青い空に響き渡る声。 大好きな人の、声。 「ヒカリーーーーーーッ!!!がんばってーーーーっ!!!!」 応援席に目をやると、未来と藤堂が大きく手を振りながら、にっこりと笑っていた。 クラス全員に、応援されなくたって。好かれていなくたって、いいじゃん。 だって、私のことを…心から大切だ、と。好きだと言ってくれる人が一人でもいるなら、それはきっと、この上なく幸せなことなんだから。