長い、長い沈黙。 決して、気まずさを感じさせるような沈黙ではなかった。 聞こえるのは、風の音と、鳥の鳴き声と、朝練をしている運動部のかけ声と。 「……俺も、」 一歩、私に近づく藤堂。 「俺も、上原が、好きだ」