背後から、佐伯さんの持っていたハサミをつかみ取る。 許さない。 私はどんなに傷ついたって構わない。 でも、私の大切な人のことを傷つけることは、絶対に 許さない。 「…! あんた、なにす…っ」 ________ザクッ 黒い髪が舞い散る。 情緒もクソも、へったくれもない。 「……これで、満足?」