「……馬鹿!!!」
聞いたことない、怒鳴り声。
驚いて顔を上げると、未来が私を睨んでいた。
未来に怒られたんだ、と理解するまで少しかかった。
彼女のこんな顔、見たことなかったから。
「傷つけるとか嫌われるとかさ、なんでそんなこと考えるの?!
友達って、ほんとの気持ちぶつけて、傷つけて、傷つけられて、それを許すのが友達じゃないの?!
前から思ってたけど、ヒカリはどこかであたしたちに遠慮してるんだよ!また傷つけたくないからって。また傷つけられたくないからって!!
そんなの…ただの逃げだよ。ヒカリは、あたしたちから…逃げてるんだよ…
誰にだってさ、自分の嫌いなところってあるよ。あたしにもあるもん
…でも、あたしの好きな人に…あたしの好きな人のこと、嫌いだなんて言われたくないよ…」


