うつむいて、口ごもる藤堂。 なんだろう、と首を傾げると、不意に…藤堂が、布団の上の私の手に、手を重ねた。 「…お前が殴られたとき…頭、真っ白になった …ほんとに真っ白ってなるんだな。なにも、考えられなくて 俺のせいでお前がどうにかなったら…とか考えると、震えが止まらなかった でも、お前が起きて、俺たちに笑顔を向けてくれて 気づいたんだ。そのとき 俺…上原のこと__________…」