「お前…っいい加減に…!」 「中川」 聞き慣れた声。 …聞き慣れていた、声。 低くて、耳をくすぐるような、そんな_______ 「…んだよ、藤堂」 「…そこらへんにしてやってくんないかな」 私と中川くんの間に立つ藤堂。 その背中があまりにも広くて、なんでか安心して、ちょっと泣きそうになった。