「…きっと、亮くんも今、色々整理してるんだと思う」 もう見えなくなった彼の背中を目で追うように、藤堂の消えた廊下の先を見ながら不意に呟く未来。 「亮くんさ、昔から正義感強くて…いじめとか、そういうの一番嫌いだから だからきっと今、すごく悩んでると思うんだ ヒカリがもうそんな人じゃないってことも亮くん、知ってるから …だから、待とう?」 そう笑う未来の顔は、笑顔なのに…少し、寂しそう。 私と一緒にいるせいで、未来も…藤堂から避けられてるから。