「わた、し…私、ね…人、殺したの…
親友を…ッ殺、したの…!
だから、ほんと、は…ッわたし、は、未来と…友達でいる、しか、く…ない…の…っ」
延々と、私のむせび泣く声だけが保健室に響く。
未来は、なにも言わなかった。
否、なにも言えなかったのかもしれない。
きっと、私にかける言葉を探そうとして、見つけられないでいるんだろう。
薬品の匂い
あまり柔らかくないベッド
真っ白なカーテンに、真っ白な天井
いつもとなにも変わらない保健室。
そこだけ時間が切り取られたように。
ただひたすらに、私の嗚咽を聞きながら、未来はうつむいて、震えていた。


