『…レナに、申し訳ないとか、思わないんだね、あんたは』 梓は、あんた“は”って言ってた。 それはつまり…自分は、申し訳ないと感じているということ。 あの頃、悪かったのは全部私だ。 大人になれなくて、子供のまま、なにもかもをレナにぶつけてしまった私だ。 だけどきっと、梓は梓なりに悩んでたんだ。 責任を感じて、苦しんでたんだ。 だから、あんなこと言ったんでしょう? だから、あんなに泣きそうだったんでしょう?