“おともだち” まるでその存在が穢らわしいものだ、とでも言いたげに、刺々しく吐き出された言葉。 「さっきのメイドのあんたもさ、こいつのなに?赤の他人?クラスメイト? …おともだち?」 未来の、息を呑む音。 すっかり静まった教室に、嫌なほどそれは響いて。 「…親友、です」 その声も、同じくらい響いて。 「…っぁは」 ため息のような、笑い声のような。 梓の吐息が、張り詰めた空気に吸い込まれて、溶けて_________