「あっは、超イケメンなんですけど」 そんなこと微塵も思ってなさそうに藤堂を一瞥すると、「わかったわよ」と荷物を持って立ち上がった。 それに続くようにして立ち上がる周りの不良たち。 梓にばれないように、ほっと胸をなでおろした。 やっと、やっとこの空間から開放される。 「ねえヒカリ、この人あんたの彼氏?それとも“おともだち”?」