「ん?なに?君が代わりに相手してくれんの?」 バカにしたように口の端を歪めるそいつ。 だけど目は全然笑ってなくて。 その眼光に、身体が強ばる。 「…ご注文、が、ないなら…帰ってくれま、せんか…」 たどたどしく言葉をつむぐと、その作り笑いさえも消えて。 怒鳴られる、そう思って目を閉じた。 「ワッフルとタピオカ」 凛とした声。どこかで、聞いたことのあるような声。 教室に響いて、その声の出どころを探した。