とんとん、と誰かに肩を叩かれる。 嫌な予感しかしない。 だけど、こわいと思っている自分を認めたくなくて。 ゆっくりと、首を回す。 真っ暗だった空間の中に、一筋の光が指していて。 長い黒髪に、白いワンピース。 前髪の間から覗く怪しげな眼光で私をニタァっと見つめる、女の子の姿があった。