文化祭って、こういうものなんだ。 気づかないうちに頬の筋肉が緩んでいたことに気づく。 ああ、私、楽しいんだ。 緩みきった頬をぷにぷにとつねっていると振り返った未来に「なにしてるの?」って笑われて。 藤堂もそんな私を珍しいものでも見るように見ている。 ねえ、私、楽しいんだよ。 楽しいってことが、嬉しいんだよ。