あっという間に掲示板はレナの悪口でいっぱいになった。
『あんな奴転校なんてしてこなきゃよかったのに』
『アイツに彼氏取られた。ほんと最悪。』
『あんな清純ぶってんのに?wwこっわ〜!』
『消えろよマジで』
一字一句漏らさぬように、忘れぬように、時間をかけてゆっくりとスクロールしていく。
すごい、すごい、すごい…!
レナは、人気者なんかじゃなかったんだ…!
みんなから、嫌われてたんだ…!!
そう思ったら、黒いもやもやが嘘のように晴れて。
掲示板の中に溢れる悪意に紛れて、罪悪感も消えていった。
私が悪いんじゃない。
みんなだって同じこと思ってるんだから。
私はなにも、悪くない。


