「文化祭、絶対成功させるぞー!」 「「おーっ!!!」」 ついに、文化祭当日がやってきた。 委員長の掛け声に合わせ、みんなと一緒に右手を天高く上げる。 隣で未来と藤堂が目を合わせて笑いあっているのを見て、見てはいけないものを見てしまったような気分にかられて目をそらした。 あれから、藤堂とはなにもなかったかのように過ごしている。 別に、なにかがあったわけじゃない。だけど、あの日藤堂に言われた言葉はふとした瞬間に私の頭によみがえる。 ______なんで、だろうな______