「藤堂くん、上原さん、ちょっといい?」



今日一日の文化祭準備も終わって、今まさに帰ろうとかばんを肩にかけたとき。


後ろから名前を呼ばれて振り向くと、委員長の笹島さんが柔らかな表情で立っていた。



「明後日までに、これとこれとこれと…これ!買ってきて欲しいんだけど…」



手に握らされたのは、学校の課題と言われても遜色ないくらいの量のメモ。


それこそ、学校の課題を課されたときみたいな嫌な倦怠感に苛まれた。