「差し入れ、買わね?」 藤堂が指さしたのは、安売りされてるお菓子の詰め合わせ。 迷わずうなずいて、その大きな袋も買い物カゴにつっこんだ。 「…まさかこんな大荷物になるとは思わなかったけどね」 もともとメモの枚数がおかしいと思ってたんだ。 どどんと並べられた5個にもなる袋たちを遠巻きに眺める。 ああ…このままここに置き去りにしちゃいたい。 「…しょーがない。がんばろう、上原」 諦めたように私の肩に置かれる手。 その言葉に深いため息をついて、一番近い袋を二つ持ち上げる。