「ヒカリー!おはよー!」 「未来…おはよう」 朝、いつもの通学路をのんびり歩いていると、後ろから声をかけられて振り向いた。 小走りで私の隣に並び、歩き出す未来。 こんな朝にも、慣れ始めていた。 ________あの日から、一週間。 最初こそぎこちなかった私達だけど、最近では普通に話せるようになっていた。 「今日の一限なんだっけ?」 「数学だよ」 「えっ嘘でしょ?!小テストの勉強してないんだけどぉ!!」