……。
それから30分が経過し…、
「………」
「………」
…俺と真由は、無言のまま隣同士に座っている。
真由は今、何を思ってるんだろう?
何も言わない俺に幻滅したかな…。
…声、かけてみるか。
「…つーかよ、お前、なんで何も聞いてこないんだよ」
……って、なんで偉そうに言ってんだよ俺。
こんな風に言うつもりじゃなかったのに、なんで俺はこう、馬鹿みたいな言葉しか出ないんだ…。
「ご、ごめんなさいっ…でもあのっ…私、龍輝さんが話してくれるのを待ってたので…その…」
……似た者同士、か。
「お前が今一番聞きたいことって何?」
そう聞いた時、真由は迷いながら僅かに俺を見た。
「…沢良木先輩のこととか…かな…」
……沢良木先輩のことを、真由は知っていた…?



