隣のジェントルマン




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「おにぎりにパンにプリン…っと、まあこれだけあれば明日の朝まで大丈夫か。」


コンビニって何気に利用してたけど、いざとなると凄い助かるよなあ。








―――あの悲惨なカップラーメンを片付けてマンションから近いコンビニへと、明日から着るはずのスーツをなぜか着用して行った。



なんとなく着てみたかった、っていう特になんの根拠もない理由だ。







んーとあれだ…、


高校に入学する前に新しい制服を何回も着たくなっちゃうような心境だ。




新しいスーツはパリッてしてて、なんだか気持ちがシャキッとなる。






明日から初出勤だからわくわくしてしょうがない。








ちなみに私が働く会社は結構大手の会社で女性のスーツが決まっているのだ。

かなりおしゃれで可愛いくて初めて見たときに気に入った。












だから、つい―――「おい、聞いてんのかよっ!?」







……ん?

………喧嘩?




っていうか私がせっかく話の説明をしている途中に切るのやめてもらえます!?


最初の料理ができないという最悪な印象残しちゃったから、今取り返すのにこっちは必死なんです!!!






だってヒロインが可愛くてドジっ子ならいいよ?



でも私みたいなのが料理できなくて、ましてやカップラーメンすら作れない女なんだから絶体絶命ですよ!?











降板は嫌だよぉぉぉぉ!!!