まぁ、入りましょうか。

「うわぁぁん・・・おれはもうおしまいだっ!!」

どこからか聞こえる泣き声
どうやら男らしい。

すこしあたりを見渡すと木の陰にかくれるトランプの兵。

「なにして「うわぁぁぁ!!」るの・・・」

うるさ・・・
それに男のくせに泣いて、ばかみたい。

「オレは、仕事が終わってないのに終わったと嘘をついてしまったんだ。女王様はそれにおこって・・・もうおしまいだぁぁ」

「…………因果応報。」

その言葉を残し、立ち去ろうとしたが、

「助けてくださいー」


は?無理無理。
自分のことで手一杯よ。

「怖いんですか?あんがい弱虫だったりして」

「怖いわけないじゃない!!いいわ私が助けてあげるわ。」

ばかにしないで。わたしは弱虫なんかじゃないもの。