「本当なのか?」


私が嘘をついてる風に見えなかったのか

彼が聞き返してきた。

私は言葉が出なくって

コクンとうなずいた。



そして


「病名は…」

すらっと言いたいところだが

中々口にすることは出来なくって




「病名は…クロイツフェルト・ヤコブ病と言って日本でも100万人に一人かかるかかからないかの確率程度で……」

最後らへんは声がだんだん小さくなってしまった。


そして一番言いたくない言葉。




「余命が…もって二年以内…。」